思想信条<2>安倍にとって大衆は敵…石破は自ら大衆の中へ

公開日:

野上 政治家の原点は、そこでしょうしね。実は岸信介にしても回顧録の中で、「政治家は大衆の中に入っていくべきだ」と言っています。安倍の父・晋太郎もそうです。共産党の政策だって、良ければ取り入れていいという考え方。これも大衆の中に入っていくということに通じますね。

鈴木 政治家の語る大衆論って、そういうことですよね。本から学ぶ話じゃないように思いますが。

野上 学友たちが「安保や憲法改正とかについて時に激して、まくし立てることはあったが、感情的であっても基礎的な知識の上に立ったなるほどと思える深みは、感じなかった」と振り返っているように、安倍が本も思索しながら読み込んでいたのかどうか。つまり、安倍にとって、大衆、国民というのは必ずしも身近な存在ではなく、あくまで政治と対置される存在なのでしょう。敵と味方で言えば、最初からいつ心変わりするかわからない「大衆」を敵とみなしている。だから、「怖い」という概念が常にあり、「大衆」を動かすパフォーマンスや世論調査の数字に歴代総理大臣に比べ、すごく気を使い、気になるわけです。そうしたポピュリズムは、時として、政治にとって国民が“邪魔者”に見える危険性が潜んでいるように思います。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安藤サクラに朝ドラ奪われ…満島ひかり“超ワガママ”の裏側

  2. 2

    安倍首相は「年金資産」を北方領土とバーターする気だった

  3. 3

    大谷のア新人王を非難 東地区2球団の投手陣が右肘を狙う

  4. 4

    新人王でも来季は年俸7500万円 大谷の「大型契約」はいつ?

  5. 5

    日産ゴーン逮捕の裏側と今後 衝撃はこれからが本番だ<上>

  6. 6

    エ軍が大谷の復帰に慎重姿勢 あの日本人投手が反面教師に

  7. 7

    交渉前に「お断り」…FA浅村に蹴飛ばされたオリの自業自得

  8. 8

    ソフトBが“相場破壊” 浅村に大魔神&松井超えの札束用意か

  9. 9

    大みそかToshlとYOSHIKI“バラ売り” 「X JAPAN」どうなる?

  10. 10

    大人も答えられない「正しいあいさつ」を小2に押しつけ

もっと見る