キッコーマンが“毒入りワイン”回収騒ぎ…33年前の問題再燃
調味料製造販売大手キッコーマンの子会社「マンズワイン社」が30年以上前に製造した「毒入りワイン」が、ネットオークションに出回り、落札されていたことが日刊ゲンダイの取材で分かった。
今回、落札された毒入りワインは、今から33年前、マンズ社が販売し、大騒ぎとなったものだ。
毒入りワインを巡っては、1985年、オーストリアや旧西ドイツ産のワインに有毒な不凍液「ジエチレングリコール」が混入していたことが発覚し、社会問題化。当時、マンズ社がブレンド用に使用していたワインにもジエチレングリコールが混入していたことが分かり、マスコミ各社が連日、取り上げ大炎上していた。
キッコーマンによると、当時、計約39万本が消費者の手元にわたり、約4万本を回収したが、残りは「大半が消費されたとみられる」(キッコーマン・コーポレートコミュニケーション部)という。
今回、回収漏れしたワインがネットオークションに出品されたとみられている。
本紙の調べでは、8月上旬時点でネットオークションに3品、出品され落札されていた。ジエチレングリコールは大量に経口摂取すると、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などを誘発し、最悪の場合、腎不全に陥り死に至るケースもあるという。キッコーマンに問い合わせると、こう回答した。