ディップ 冨田英揮社長<4>突然の提携解消の電話で上場断念

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「ディップ」は、求人サイト「バイトル」などを運営する日本最大級の求人情報サイト運営会社だ。

 1997年創業。2000年に求人情報ビジネスに参入し、2001年11月にヤフーと提携した。その結果、ユーザーは飛躍的に増加した。

 大きな手ごたえを感じる一方で、創業社長の冨田英揮はバイト求人サイト「バイトル」ブランドの強化に取り組む。女優の広末涼子を起用した全面広告をはじめ大々的なプロモーションを展開。一気に攻めの経営に出た。

 ところが、突然、ヤフーから「提携を解消します」と一本の電話が入った。2003年12月。悲願の東証マザーズ上場予定日の3日前のことである。

「仲間が開いてくれた前祝いパーティーの真っ最中に電話で解消を告げられたのです。頭の中が真っ白になりましたよ。公募価格も決まり、あとは上場日に鐘を鳴らすだけでした。ヤフーと提携契約を結んだとき『ずっと組むとは限らない』と言われていましたが、まさかこのタイミングで解消とは。幹事証券に連絡を取り、このままでは投資家を裏切ってしまうからと、やむなく上場を辞退しました」

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