金子勝
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金子勝慶応義塾大学経済学部教授

1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院 博士課程単位取得修了。 法政大学経済学部教授を経て。2000年10月より現職。TBS「サンデーモーニング」、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。『資本主義の克服 「共有論」で社会を変える』集英社新書(2015年3月)など著書多数。新聞、雑誌にも多数寄稿している。

米中戦争で欧州混乱 リスク発現懸念高まる2019年世界経済

公開日:

 2019年は世界経済のリスクが発現するかもしれない。米国の株価はついに年初の水準に逆戻りした。アップルの生産縮小の見通しで株価下落が起きたが、住宅指標やエネルギー価格の下落、消費の不調も表面化してきた。ゴールドマン・サックスでさえ、19年の世界経済の軟調を予想している。

 月末にアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されるG20で米中首脳会談が開かれる見通しだが、物別れに終わった場合、米国が仕掛けた約22兆円に上る中国製品への追加関税は10%から25%に上がる。これは世界経済の景気後退をもたらす危険性をはらむ。もちろん、日本も例外ではない。今年7~9月のGDPは前期比0.3%減で、再びマイナス成長に転落した。米中貿易戦争の影響が出始めて、輸出が1.8%減で5四半期ぶりにマイナスに落ち込んだからだ。

 欧州はどうか。イタリアの極右政権は財政赤字を巡り、EU当局との対立を深めている。イタリア国債先物に対する売りポジションも積み上がってきた。国内銀行3位のモンテ・パスキは国有化されたが、イタリアの銀行システムはまだ脆弱な状態にある。政府とEUが合意できなければイタリア国債は投げ売りされ、銀行危機に波及しかねない。

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