ルノーCEO就任後も権力を手放さなかったゴーンの強欲

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 組織の「腐食」は一度始まると止まらない。それどころか、時が経過するにつれて加速する。日産自動車も例外ではなかった。そして、その腐食を起こし、加速した張本人は、言うまでもなくカルロス・ゴーンである。

 ごまかしでなんとか「日産180」を「達成」したゴーンは、2005年度にスタートする新中期経営計画「日産バリューアップ」をぶちあげる。コンセプトは「更なる発展と価値創造に向けた経営計画」。それまでの2つのプランと比べても抽象的で、組織が進むべき方向も一点に定まっていない。

 具体的なのは数字だけだった。ゴーンは「08年度に世界販売420万台」「業界トップレベルの売上高営業利益率を維持」「投下資本利益率(ROIC)期間平均20%」の3点をコミットメントとして掲げる。

 事業の方向性が明確に示されないまま、厳格な目標数字を設定するとどうなるか。答えは簡単。組織内で始まるのは「数字の独り歩き」である。原子力事業の失敗や不正会計問題で倒産寸前に追い込まれた東芝でも、同様のことが起こった。

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