高橋乗宣
著者のコラム一覧
高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

“協調”と“共和”の精神が失われ 人類滅亡戦争の幕が開く

公開日: 更新日:

 世界情勢がますます不安定になってきている。第2次大戦が終わってから、70年余り。協調と共和の精神で世界秩序を築き、守られてきたが、ここにきて一気に綻び始めた。

 極東で最大の懸念となっているのが、日韓関係だ。元徴用工の賠償を巡る日本企業に対する差し押さえ、日韓合意に基づく慰安婦財団の解散、領海巡視中の自衛隊機に対する韓国海軍によるレーダー照射、韓国国会議長の天皇謝罪要求と文在寅政権には対日関係を安定化させる気配は全く感じられない。南北関係の改善ありきで、行政、司法、立法と三権ぐるみで、日本への強硬姿勢を強めている。一方の日本も安倍首相が率先して対立をあおるから、日韓関係は悪化の一途だ。日ロ関係も、北方領土問題を巡る抗争で、先行き見通しは不安定だ。

 欧州もイギリスはEU離脱を巡り世論が分裂。フランスはマクロン政権への抗議デモが一向に終息する兆しが見えず、ドイツはメルケル首相の退陣が決まった。ひとつにまとまった行政の固まりであるEUが今やバラバラになっていく様子だ。

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