与党からも批判噴出…萩生田氏“衆院議長パージ発言”の狙い

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「有力な方を議長において憲法改正シフトを国会が行っていくというのが極めて大事だ」――。自民党萩生田光一幹事長代行がネット番組で大島理森衆院議長の「交代論」をぶち上げ、与野党内から猛批判が出ている。安倍首相の悲願である改憲実現に向けた側近としての発言とはいえ、よりによって「三権の長」を“パージ”しようというのだから仰天だ。

 萩生田氏は「言葉足らずで誤解を与えた」などと釈明しているが、衆院議長は、内閣総理大臣、最高裁判所長官と並ぶ「三権の長」の一角であり、大島氏は当選12回で農相などを歴任した重鎮だ。その大島氏に対し、しょせんは安倍首相の腰巾着でしかない当選5回程度の萩生田氏がクビのスゲ替えにまで言及したのは異例だろう。さすがに与党からも「賛同できない」(高市早苗衆院議運委員長)と批判が出たのも当然だが、萩生田氏がこのタイミングで踏み込んだ発言をした狙いは何だったのか。

「萩生田さんの発言は改憲に前のめりな安倍首相への“アシスト”だったのは間違いない。おそらく狙いは9月の内閣改造で入閣したいのでしょう。意中のポストは五輪担当相と言われています。五輪相はこれまで軽量級扱いでしたが、来夏の五輪本番を控えて『花形ポスト』に格上げ。萩生田さんは『若い丸川珠代さんだって、過去にやってたじゃないか』と周囲に漏らしている。要するに目立ちたいのでしょう」(自民党関係者)

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