ボルトン補佐官解任 タリバン対応でトランプと関係悪化か
トランプ米大統領がまた気に食わない高官を政権から追い出した。
トランプは10日(現地時間)、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)を解任したとツイート。「ボルトン氏の多くの提案で意見が異なった」とし、「彼の任務はホワイトハウスで不要になった」とつぶやいた。対外強硬派のボルトンが政権を去ることで、トランプが北朝鮮やイランとの対話を積極的に進める可能性もある。
安保補佐官の交代はボルトンで3人目。後任人事は来週発表するという。ワシントン・ポスト紙(電子版)によると、ビーガン北朝鮮担当特別代表らの名前が挙がっている。クッパーマン副補佐官が当面代行を務める。
この補佐官交代をめぐっても、トランプとボルトンの主張が対立している。トランプは9日夜にボルトンに解任を通告し、10日に辞表を受け取ったというが、ボルトンは9日夜に辞意を伝え、トランプが「明日話そう」と応じたとツイートし、解任を否定している。