河井克行法相は安倍首相と菅官房長官に“二股”かけて初入閣
政経塾時代に米国自治体で研修生を経験し、英語力に自負。「トランプ大統領誕生を見通せなかった外務省に不信感を抱く首相の名代として、米国外遊を重ねていました。ゆくゆくは外相狙い」(自民関係者)だという。
●秘書暴行疑惑
補佐官時代の16年3月、元運転手兼秘書が河井から受けた激しい暴力を告発。「ハンドルを握る左腕を革靴で蹴りつけられ、全治14日間の大ケガをした」と証言したが、河井側は全面否定。もっとも、筋金入りのパワハラ体質は永田町で知られた話で、事務所を去った秘書は100人超え。運転手確保もままならず、地元のタクシー会社を利用するも評判は散々。運転席を蹴るわ、暴言を吐き散らすわで、配車を一切受け付けない会社もある。
7月の参院選で広島県議から鞍替えした案里夫人(45)が初当選し、二階派入り。そのシワ寄せで岸田派のベテラン議員がはじき飛ばされた。
●落選中に「かわいそうだから婚」
河井夫妻のなれ初めは知人の紹介で、仲人は橋本元首相。案里は週刊誌の取材に「当時彼は落選中で。“かわいそうだな”と思って結婚してあげたの(笑)」とアッケラカン。しかし、夫の暴行騒動には頬かむりだ。
河井は官僚相手にも怒鳴り散らす。法の番人がパワハラ上等で務まるのか。