籠池泰典氏「全面無罪でいきます」控訴後の単独取材に名言
「ベリーグッド! おいしいわ、ここ」
声を上げたのは森友学園の籠池泰典前理事長。横にはむろん妻の諄子さん。注目を集めた補助金詐欺事件の1審判決から数日後の昼下がり。近所の人に教わった喫茶店で手作りのケーキをほおばった籠池氏の第一声だ。私は尋ねた。
「甘いものはお好きですか?」
「好きですよ。お酒も飲むけど最近はあまり飲まないからね」
この店に来たのは控訴審での方針を聞くためだ。1審は籠池前理事長が懲役5年の実刑。諄子さんは一部が無罪になり執行猶予のついた懲役3年の判決だった。夫妻はすでに控訴している。どう闘うのか? 籠池氏は明言した。
「全面無罪。それでいきます」
元特捜検事の郷原信郎弁護士に相談したところ「量刑がより軽い補助金適正化法違反にすべき話」として、詐欺に問うべきではないという考えを示されたという。
■1審判決には「弁護団は甘かった」