著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

ある参謀の日記には「これで開戦、めでたし、めでたし」

公開日: 更新日:
ハルノートの内容を知らせる野村吉三郎駐米大使から外務省への公電。右は冒頭部分、左は要求項目で、(3)として中国とフランス領インドシナからの撤収が書かれている(外交史料館蔵)

 ハルは国務長官室から陸海軍の指導者に電話をかけて、「さあ、これからは君らの出番になるよ」と伝えている。その後、ハルとルーズベルトの机にはマジックで解読された電文が届いた。野村と来栖は東京の本省(外務省)に報告の電報を打っている。それが解読されて2人の机に届いたのだ。彼らは次のよ… 

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