保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

犬養襲撃聞いた内閣書記官長は悲しむどころか笑顔を見せた

公開日: 更新日:
政友会臨時顧問会の決議で、静養中の犬養毅氏(右)を訪れ、総裁就任を懇請する森恪幹事長(当時=1929年10月8日、神奈川県湯河原町の天野屋別館=日本電報通信社撮影)

 その一方で軍外では決行者たちへの共感、共鳴があった。また、一方で決行者への反発、怒り、それに不満が至るところで爆発した。

 例えば丸の内警察署では、犯人が東京憲兵隊に逃げ込んだと知って署員20人が拳銃を片手に憲兵隊に乗り込み、構内に入っていった。ところが難波光造憲兵隊隊長…

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