今治市選で現職落選…「加計学園」運営の獣医学部を誘致
任期満了に伴う愛媛県今治市長選の投開票が7日行われ、前県議会副議長の新人、徳永繁樹氏(51=無所属)が、現職で4選を目指した菅良二氏(77=同)を破って初当選した。投票率は61.15%。8年ぶりの市長選で、ともに自民党県議の経験がある保守分裂選挙となった。
今治市では、2018年に新設された学校法人「加計学園」(岡山市)が運営する岡山理科大獣医学部をめぐり、学園の加計孝太郎理事長が安倍首相(当時)の知人だったことや、事業者選定に際して「総理の意向」などとされた文科省の内部文書が見つかり、政治・社会問題となった。
09年に市長に初当選した菅氏は獣医学部の誘致に携わり、学園を支援する姿勢を明確にしていた。