太陽光詐欺事件 菅官邸が糸を引く「小池知事潰し」の怨念
菅官邸の思惑通り、目障りな女帝を木っ端みじんに吹き飛ばせるか。太陽光発電関連会社「テクノシステム」社長の生田尚之容疑者(47)ら幹部3人が5月末、東京地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された事件。生田容疑者が反原発の急先鋒に立つ小泉元首相と近いことから、「反原発潰し」との見方が広がっていたが、どっこい本命は東京都の小池知事だともっぱらだ。
生田容疑者らの逮捕容疑は、昨年3~7月にかけてバイオマス発電関連設備の開発などの名目で阿波銀行(徳島県)、富士宮信用金庫(静岡県)から融資金計約11億6500万円をだまし取った疑い。テクノ社は債務超過に陥っており、融資金を借金返済に充てる“自転車操業”だったとみられている。
生田容疑者は太陽光発電を名目に小泉元首相に巧みに近づいて対談を重ねたり、長男の孝太郎を自社CMに起用するなど、小泉親子のネームバリューを最大限に利用。麻生財務相や原田元環境相らとの記念写真も、顧客を信用させる営業アイテムに使っていた。一方、小泉政権で環境相を務めた小池知事にも接近。2013年に小池知事の衆院議員時代の資金管理団体「フォーラム・ユーリカ」に50万円、15年に小池知事が代表だった「自由民主党豊島総支部」に150万円も個人献金していた。