山健組・西川若頭が新型コロナで死亡…分裂抗争は攪乱情報が飛び交う謀略戦の様相
山口組の分裂抗争では各派とも、ここ当分、音を鳴らせないだろうという見方で一致しているようだ。音が鳴るのはオリパラが閉幕する9月初旬以降だろう、と。もちろん抗争継続への世論の反発を考えてのことである。
今に始まったことではないが、各派とも中間層以下はシノギに苦しんでいる。とりわけ飲食店がらみ、みかじめ料や用心棒代が主たる資金源の組員、外で物を売るテキ屋系組員の打撃は大きく、今や極貧状態に落ち込んでいる。
ヤクザが新型コロナに感染しやすいとはいえないが、40代以上は持病を抱える者が多い。肝臓や腎臓、心臓を病んでいる者、脳血栓を持っている者、糖尿病や透析をやっている者などは抵抗力がなく、あっけなく息を引き取るケースが多いという。
6月6日には五代目山健組の西川良男若頭(六代目健竜会会長)が新型コロナで死んだ。ご存じの通り、同組の中田浩司組長は神戸の弘道会施設前で弘道会系組員を自ら銃撃した容疑で逮捕、拘束されており、西川若頭の死で首脳部2人が不在となった。
そのような折、一度は神戸山口組を脱出、六代目山口組に走って弘道会・竹内照明組長の預かりになっていた山健組系の幹部が高山清司若頭の指示で率いる組ごと五代目山健組に戻そうという話が発生した。