【福井】野党バラバラ…高齢多選批判で「保守分裂」の好機を生かせず
福井(改選数1)
○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。左印は政治評論家・野上忠興氏、右印は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。
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【福井】
○○山崎 正昭80 自現
山田 和雄54 共新
ダニエル益資42 N新
斉木 武志48 無新
笹岡 一彦66 無新
6選を目指す自民の山崎に反旗を翻したのが、かつては支える立場にあった元県議会議長の笹岡。党内外で上がる高齢多選批判をバックにした出馬で、維新の推薦を得た。
「水面下で自民関係者の支援もある。県議会は(山崎の)イエスマンばかり。私物化を止めるため山崎1強に一矢報いたい」(笹岡陣営関係者)
保守分裂の好機にもかかわらず、野党はバラバラ。立憲民主県連代表を辞職し、無所属で立つ前衆院議員の斉木はこう言う。
「立憲民主、国民民主と色がつくよりいい。表向き(連合福井の)支援はないが問題ない。世代交代を望む保守層からも支持を得られている」
1992年から10連勝中の自民だが、地元関係者は「山崎は“国会の欠席王”。選挙買収で雲隠れしていた、あの河井案里でさえ7回欠席だった(第201)通常国会を、11回も休んだ。引導を渡すときだろう」と話す。
20万ほどの「山崎票」はどの陣営に流れるか。