菅義偉一派の不気味な動きに岸田首相が警戒…暴露の宮澤博行議員は“ハゲ議連”つながり

公開日: 更新日:

 裏金疑惑の炸裂で、岸田内閣の支持率がついに10%台に下落。政権末期の様相を呈する中で不気味な存在感を示しているのが、岸田首相の“政敵”である菅義偉前首相(75)だ。

 安倍派の裏金疑惑を巡り、キックバック分を不記載とすることについて「派閥から指示があった」と暴露した宮澤博行前防衛副大臣の背後に、菅氏の存在があった可能性が指摘されている。

 宮澤氏は頭髪の薄い議員たちでつくる「日本を明るくする会」という議員連盟(通称・ハゲ議連)に所属。幹事長を務める宮澤氏は、ハゲ議連名誉総裁の菅氏とは近い関係にある。ジャーナリストの武田一顕氏は15日放送のMBSの情報番組に出演。こう指摘していた。

「宮澤さんは事前に菅さんと相談して、(菅氏から)今だったら言っちゃえ、と(言われた)。あんたの政治的な立場にとっても良いことだ、っていうので(菅氏から)アドバイスを受けて、宮澤さんの爆弾発言につながった」

 さらに、岸田氏が安倍派の閣僚と副大臣を一掃した際の後任人事を巡っても、菅氏の影がチラつく。岸田氏は、無派閥で菅氏と近い阿達雅志参院議員に外務副大臣を打診。ところが「体力が持たない」との理由で固辞された。菅氏を支援する無派閥グループの所属議員が言う。

「われわれは政務三役就任の打診を受けた場合、まず菅さんに相談を持ちかける。阿達さんは相談した上で、岸田総理の打診を断ったのでしょう」

 朝日新聞(15日付)は阿達氏の固辞について、菅氏が「へへへ。人事を受けても良かったのにな」と皮肉たっぷりに周囲に語ったと伝えた。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  3. 3

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  4. 4

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  5. 5

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  1. 6

    「森友文書」3回目開示 雅子さんが財務省前で取材に応じた深いワケ…文書には「情報隠し」の記述

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    アラスカ米軍基地での米ロ首脳会談はプーチン氏の“晴れ舞台”に…トランプ大統領はロシアの思惑にまんまとハマる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理