政府提出の自治法改正案ポイントは4つ 非常時に国から自治体への指示可能に

公開日: 更新日:

 政府が、大規模災害感染症危機などの非常時であれば、個別法に規定がなくても、国が自治体に必要な指示ができるようにする地方自治法の改正案を提出することが分かった。

 同法に新章を設け、特例措置として規定する。共同通信が17日報じた。

 改正法案のポイントは次の4点。◎非常時であれば、個別法に規定がなくても、国が自治体に必要な指示ができる。◎閣議決定を経るのが条件。◎自治体は指示に応じる法的義務を負う。◎国が非常時への対処方針を検討する際、自治体に資料の提出を求められる。

 首相の諮問機関、地方制度調査会が、新型コロナ対応の課題を踏まえ昨年末にまとめた答申に沿ったものだ。

 自治体側は「指示が乱発されれば地方の自主性を損なう」と懸念を示しているほか、ネットでは「能登地震のどさくさに乗じて政府に権力を集中させるショックドクトリンではないか」「この改正自体が『非常事態』だ」など政府の動きを危険視する声が上がっている。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  2. 2

    江藤拓農水相が石破政権の最初の更迭大臣に?「隅々まで読んだ」はずの食糧法めぐり“逆ギレ誤答弁”連発

  3. 3

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ

  4. 4

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 5

    国民民主党・玉木代表は今もって家庭も職場も大炎上中…「離婚の危機」と文春砲

  1. 6

    シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(14)日本陸軍は使いづらい兵隊を激戦地へ懲罰召集していたのだった

  2. 7

    江藤拓前農相は米高騰の“黒幕”には使い勝手がよかった

  3. 8

    ピンチヒッター進次郎農相にのしかかるコメ高騰対策「2つの大難題」…農林部会長時代は改革にことごとく頓挫

  4. 9

    暴走する進次郎コメ担当大臣ブチ上げ 備蓄米放出「随意契約」は「大混乱生む」と専門家が危惧

  5. 10

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  2. 2

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  3. 3

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  4. 4

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  5. 5

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  1. 6

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 7

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 8

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  4. 9

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由

  5. 10

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ