トランプ暴挙を黙認する石破政権の危うさ…狂気の大学弾圧、「明日は我が身」という懸念

公開日: 更新日:

学術研究の政治からの独立は民主主義の根幹

対岸の火事ではない(C)ロイター

 裁判所も違法と断じた関税断行のトランプ大統領が今度は留学生への言論弾圧と大学潰し。あまりの無法に言葉もないが、これに抗議、批判もできない石破政権や大メディア、大学の情けなさ。学術会議潰しを見ていると、日本の大学自治も風前のともしびだ。

  ◇  ◇  ◇

 ガキの使いだか知らないが、赤沢経済再生担当相が4回目の日米関税交渉に臨むとか言って米国に出発した29日、米国際貿易裁判所はトランプ大統領が発動した「相互関税」など一連の関税措置に対して違法と判断し、一部差し止めを命じた。いわゆる「トランプ関税」が大統領の権限を逸脱しているかどうかが争われた訴訟だ。

 トランプ側はこれを不服として上訴を申し立てたが、トランプの専横が目に余るのは関税問題だけではない。今度は学問の府を標的に言論弾圧を強めている。

 まずは5月22日(現地時間)、ハーバード大に対して留学生受け入れ機関としての認可を取り消すと発表。新規に留学生を受け入れることはできず、在籍生も他校に転学しなければ在留資格を失うことになる。

 もちろん大学側は取り消し措置を違憲だと訴え、米連邦地裁が一時差し止めを決定。するとトランプは… 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,846文字/全文3,359文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  2. 2

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  3. 3

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  4. 4

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  5. 5

    高市新政権“激ヤバ議員”登用のワケ…閣僚起用報道の片山さつき氏&松島みどり氏は疑惑で大炎上の過去

  1. 6

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  2. 7

    高市自維政権で進む病人・弱者切り捨て…医療費削減ありき「病床11万床潰し」すでに3党合意の非情

  3. 8

    「連合」が自民との連立は認めず…国民民主党・玉木代表に残された「次の一手」

  4. 9

    維新の「議員定数1割削減」に潜む欺瞞…連立入りの絶対条件は“焼け太り”狙った露骨な党利党略

  5. 10

    打算だらけの自維連立…維新が突きつけた「企業・団体献金禁止」はやはりウヤムヤ? 怪しい本気度

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  4. 4

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    大富豪の妻と離婚でファン離れ? イケメン既婚者俳優ディーン・フジオカの気になる今後

  3. 8

    自民×維新は連立早々に“成田離婚”も? 政策も理念も、「政治とカネ」に対する意識も、政治姿勢もバラバラ

  4. 9

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 10

    首相補佐官に就く遠藤敬氏に世間は「Who?」…維新の国対委員長が連立政権「キーマン」のワケ