石破首相はいつまで居座るのか…政治日程から読み解く「退陣カレンダー」
本人は「行きつくところまで」
終戦の日を終えた8月中旬以降に退陣表明か? しかし……。
「TICADは日本が主催で首相が議長を務める。対中包囲網などを念頭に今後のアフリカとの関係は重要で、石破首相はこの会議を重視している」(官邸関係者)
ならばTICAD後の8月下旬となるのか。自民党の森山幹事長は8月中には参院選の総括を行うとしている。9月末に党役員の任期も来るし、参院選を総括して「この先は新しい総裁に」とするのは“きれいな”区切りにもなるが……。
「いえいえ。米国の相互関税は15%に引き下げられたとはいえ、さまざまな業界が影響を受ける。首相は支援策として補正予算案を秋の臨時国会に提出する意欲を持っていることを想定している」(前出の官邸関係者)
そうなると、例年9月か10月に開かれる臨時国会も石破首相が召集することになるのか。
「補正予算と言っても、成立させられるのかどうか。野党の協力を得られるのか。さすがに臨時国会召集まで引っ張るのは難しいのではないか」(自民党関係者)
トランプ関税について石破は26日、NHKの番組収録で「合意に達したが実行するのはこれからなので、責任を持たねばならない」と言った。石破首相は近しい周辺に「行きつくところまで行く他ない」とも語っている。リコールで引きずり降ろされるまで、退陣しないつもりなのか。
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自民党は大敗した参院選を総括する「両院議員懇談会」を28日午後に開催する。石破首相は続投を表明しており、その意図を説明する見込み。ただ、党内では退陣を求める声が大きく、懇談会は大荒れ必至だ。●関連記事【もっと読む】『自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も』で詳報している。