石破おろしは9.10が終焉の節目に 「記名・公表」で自民総裁選前倒しのハードル上がる
「世論調査で内閣支持率は上昇、石破首相は『辞める必要はない』が増えている状況下で、氏名が出たら、地元の支持者に批判されるだろう。石破政権が続くことになったら、ポストを得られず干される」(中堅議員)
■大野泰正氏の初公判で裏金事件蒸し返しも
揺れる議員心理は、メディア各社が行っているアンケート調査でも透けて見える。月曜(25日)に公表された日本テレビ調査では総裁選を「行うべき」が120人だったのに、27日公表のFNNでは「前倒しを要求する」が67人にとどまり、6割は態度を明らかにせず、朝日新聞では「実施すべきだ」が40人で、8割が態度を明かさなかったという。
前倒し総裁選を実施するのかしないのかの結果は、9月8日にも出る見通しだ。
現状、過半数は微妙。もっとも、前倒し総裁選をやらないことになっても、反石破のメンメンは振り上げたこぶしを簡単には下ろせないだろうが……。
「2日後の9月10日には、5000万円強の不記載で在宅起訴された旧安倍派の元参院議員・大野泰正被告の初公判が開かれ、裏金事件が蒸し返される。その日の報道が裏金一色となりかねず、世論の空気はさらに厳しくなるかもしれない」(自民党関係者)