「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ
立憲・野田代表の覚悟次第
高市氏は昨年の総裁選で「首相就任後も靖国神社を参拝する」と明言していた。「中韓との関係が悪化するのは確実」(自民ベテラン)と、自民内でも危惧するのだから、「公明が連立離脱」だってあり得ない話ではない。
そこで、「まさか、ではあるけれど」としながら、永田町関係者がこう言う。
「高市さんがすんなり首相指名選挙で選ばれるのかどうか。たとえ参政党が高市さんに投じても、衆院は3人しかいませんしね。決選投票で公明が高市さんに乗らず、野党が誰かにまとめれば、自民は下野ですよ」
野党は10日に9党派揃って、臨時国会を早期召集すべきとの要求書を衆院議長に提出し、対決色を強めている。
立憲民主党の野田代表は10日出演したラジオ日本の番組で、首相指名選挙で野党側の首相候補を一本化する可能性を問われ、「それをしないと緊張感のない政治だ。まず誰に投票するかを決めるより、野党でまとまっていこうと合意できるかどうかだ」と発言。他の野党に協力を呼びかける考えを示した。
「野田さんの覚悟次第です。自分でまとめるか、あえて身を引いて、国民民主の玉木代表でまとめるか。維新を野党側につけられるか。もっとも、これまで野党をまとめようと積極的に動いてこなかった野田さんですから、期待薄ですが……」(前出の永田町関係者)
野田代表は「政権交代こそが最大の政治改革」と昨年の代表選で訴えて、党首になった。今がその時、なのだが……。
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「保守中道路線、私たちの理念に合った方でなければ当然、連立政権を組むわけにはいきません」自民党総裁選に対し、公明党の斉藤代表が踏み込んだ理由とは。●関連記事【もっと読む】『公明党が自民党総裁選に異例のドーカツ…「ポスト石破」本命の高市早苗氏&小泉進次郎氏に影落とす』で詳報している。