マムダニNY市長誕生 トランピズムに市民が「NO」を突きつけた歴史的勝利
開票開始からわずか35分、11月4日(火)、ニューヨーク市長選で歴史が動いた。
34歳の民主社会主義者ゾーラン・マムダニ氏が、次点のクオモ元NY州知事に9ポイント近い差をつけて勝利。南アジア系のイスラム教徒として初、そして30代の市長は実に100年以上ぶりとなった。
投票前日には、左派ポピュリズムの台頭を恐れ、何としてもマムダニ当選を阻みたいトランプ大統領が、クオモ氏への投票を呼びかけた。そのため投票率は市長選としては異例の高水準となり、前回の2倍を記録した。
しかし結果は、移民でマイノリティーでイスラム教徒、政治経験も浅いマムダニ氏が、海千山千で資金力も桁違いのクオモ氏を完全に押さえ込んだ。その理由について、ニューヨーク・タイムズはこう評している。
<新たな幅広い連合を動員できたのが、勝利への原動力となった>
その「新たな連合」とは、ニューヨークをニューヨークたらしめている層、移民労働者と若者の連合だ。そこに黒人やヒスパニック系のマイノリティー、そしてリベラルの知識階級が加わった。


















