高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

公開日: 更新日:

高市首相もスネ傷の身

政治とカネ」の問題は佐藤氏に限らず、林総務相と城内経済財政相にも浮上。週刊文春(11月13日号)によると、昨秋の衆院選中に林陣営が「ポスター維持管理費」を隠れみのに選挙運動員買収や違法寄付をした疑いがあるという。城内氏は関連する3政治団体を通じた事務所家賃の還流疑惑だ。城内氏所有の新旧事務所に対し、総額720万円が支払われていたという。

 高市首相もスネ傷の身だ。代表の自民党奈良県第2選挙区支部では2021年だけで不透明なカネの動きがいくつもあり、いずれも23年に表沙汰になった。政治資金パーティー券収入の政治資金収支報告書への不記載を指摘されると、事務的ミスとして少額に修正して領収書を差し替え。党本部から受けた支部交付金計150万円の収支報告書不記載が発覚すると、これまた事務的ミスとして修正。衆院選直前に国の公共事業請負業者から受領した寄付50万円は「誤解を招く」と返金した。

 こんなあんばいだから金権腐敗の温床である企業・団体献金の受け手規制すらやる気なし。1995年の政党交付金導入の経緯に関して「企業・団体献金の禁止がセットだとの約束があったとは認識していない」と政府見解をそらんじた。

 野党の追及は衆参両院の予算委員会でも続く。高市政権はあっという間に立ち往生だ。

  ◇  ◇  ◇

 自維連立政権の「政治とカネ」問題については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が