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小林至桜美林大学教授

1968年、神奈川県出身。91年ドラフト8位で東大からロッテに入団。93年に引退し、94年から7年間米国在住。コロンビア大でMBAを取得し、江戸川大教授を務めながら、2005~14年にソフトバンクホークスの取締役を兼任。現在は、一般社団法人大学スポーツ協会理事、一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会会長。YouTubeチャンネル「小林至のマネーボール」も好評配信中。

国内FA市場を停滞させる「密室の紳士協定」…一方メジャーは透明ガバナンスだから発展した

公開日: 更新日:

【Q】一つの終わりは一つの始まりだ。日本シリーズ終了翌日の10月31日、FA権の有資格者による権利行使申請が解禁となった。ストーブリーグの華ともいえるFA宣言では、果たしてどんな交渉が行われるのか。

【A】FA交渉で最も重視されるのは、なんといっても契約年数と金額です。主力クラスならFA前の年俸の1.5~2倍×3~4年が相場で、総額20億円から30億円を超すケースも珍しくありません。100人以上が総額1億ドル(約150億円)を超える契約を結んでいるメジャーに比べればかすみますが、ここまでくれば一生安泰です。

 選手が経営者との激しい労使交渉の末に権利を勝ち取ったMLBと異なり、日本のFAは巨人を中心とした経営サイドの発想から生まれました。そのため、宣言制や過大な補償など、選手にとっては必ずしも“フリー”とは言い切れない仕組みが今も残っています。

 そしてもう一つ、大きな課題が“契約の不透明さ”です。

 NPBでは、選手と球団が交わす正式な契約書が「統一契約書」とされていますが、複数年契約や付帯条件、つまりサイドレターの詳細はそこに記されません。

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