(1)健康診断の検査値を見直しなさい…ALT20~30は「脂肪肝疑い」
健康診断での「脂肪肝」の指摘、スルーしていませんか? 放置していると生活習慣病への道、まっしぐらです。脂肪肝は「誰でもかかるたいしたことない病気」のように扱われてきましたが、じつは「動脈硬化や糖尿病などを招く重大な病気」であることが判明しています。
脂肪肝は「万病のもと」です。脂肪肝を放っていると糖尿病が確実に進行して、動脈硬化が進行して心筋梗塞、脳血管障害、それに認知症、がんなどの重大疾患を招き寄せることになります。脂肪肝をナメてはいけません!
脂肪肝さえ防げれば、これらの重大疾患をはじめ多くの生活習慣病のリスクを大幅に減らせるということ。そのため、いま世界中の医療関係者の脂肪肝を減らす努力が始まりました。
まず、問題となるのが、脂肪肝は気がつかないうちに進行する点。つまり、脂肪肝を見逃したまま進ませてしまい、みすみす多くの病気を招き寄せてしまう人が多いのです。いったいどうすればいいのでしょうか。
肝臓は「沈黙の臓器」と称されます。脂肪肝も、かなり肝細胞の脂肪化が進んでいたとしても、症状らしい症状はなにひとつ現れません。そのため、「自分が脂肪肝になっているかどうか」「どのくらい進行しているか」を知るには、健康診断などの血液検査での肝機能の数値をもとに判断することになります。


















