山上徹也被告が先延ばしにする「安倍元首相銃撃」の動機…裁判官に問われても《別の機会に》と明言避ける
■高市首相の側近に期日前投票
傍聴したジャーナリストの鈴木エイト氏は「選挙を戦っていた佐藤啓官房副長官に票を投じたとの被告の証言に〈おおッ〉となりました」と言い、こう続ける。
「〈事件を起こすと候補者に迷惑をかける〉と言っていたものの、もともと自民党支持者。佐藤氏は第2回公判の検察側の証人尋問に出廷しましたから、証言を聞いて何を思ったか聞きたいところです。前回の被告人質問で、安倍動画を見た時の感情を〈絶望と危機感〉と表現していたように、動機のポイントは『危機感』にある印象が強まった。政治と教団の深まる関係を自分が何とかしなければ、という切迫感がひしひしと伝わりました。裁判官から事件の目的、安倍氏を標的と決めた時期、動画と事件の関連を問われた被告はしばし沈黙後、〈別の機会に答えさせてもらえればと思います〉と明言を避けた。きょう以降の弁護側の質問で、自分の言葉で説明したいのでしょう」
教団への怒り恨みから、母親を撃つことを「考えたことはあった」とも証言した山上被告。被告人質問は、3日含む残り2回となった。順調に進めば、18日に論告求刑や最終意見陳述が行われて結審。年明けの1月21日に判決が下される。
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