高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開
首相がすべて背負い込み官僚や党執行部は様子見
「高市さんは、すべて自分で背負い込み、人に渡せない性格。閣僚や政調会長の時もそうでしたが、いくらなんでも総理になったらそれではダメだと分かっているかと思ったら、そうじゃなかった。木原官房長官など、ごく限られた人とだけで何でもやってしまうので、官邸の秘書官ら官僚たちも何も言えず、遠巻きに様子見している状況です」
そんなだから、自民党内も表面的には協力していても、高市首相を本気で支える雰囲気ではない。内閣支持率がベラボーに高いので、表立って不満が出ないだけだ。
「参院ではまだ少数与党ですし、衆院だってギリギリ過半数。与野党拮抗なのだから、水面下で誰かが少しは調整に乗り出してもいいものを、鈴木幹事長や梶山国対委員長が動いている様子はない。定数削減には党内にも異論があるし、勝手に維新と組んだのは高市さんですからね」(自民党関係者)
その維新にも暗い影。与野党の調整役になると期待された遠藤敬首相補佐官は、週刊ポストに秘書給与ピンハネ疑惑が報じられるなど「スキャンダルで機能不全」(官邸事情通)だという。
参院での審議日程が与野党で大筋合意した補正予算案は「16日にはなんとか成立させられる見通し」(前出の自民党関係者)らしいが、それ以外は不透明。
「定数削減法案がたとえ審議入りしても強行採決はできないだろう。会期延長するのかどうかが決まるのも補正予算成立後になるかもしれない。この先も毎日、何が起きてもおかしくない」(前出の政界関係者)
チンピラ維新には連立離脱で脅しをかけられ続けるし、高市内閣は支持率が高いだけで、足元はグラグラだ。
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