余波舎/NAGORO BOOKS(京都・西陣)「西陣ほんやら洞」だった場所に2024年オープン
ありそうでなかった選書の妙
大きな平台と壁一面の本棚に、推定2000冊。人文、アート、ものづくり系ジャンルが多いのは、「自分の関心領域を軸に、無理なく続けられる範囲で選書しているから」ってさすが。
平台に食べ物系多し。よく見れば「料理の意味とその手立て」「自炊者になるための26週」「私の保存食ノート」など、食の根本から攻めるタイプが選ばれているもよう。
根本からといえば、本・本づくり系も同様で、「本が生まれるいちばん側で」は老舗印刷会社の3代目の著書だそうだし、「美しい痕跡」は、人が美しい文字を書く姿への慈しみに満ちたメッセージが込められているとのこと。
「妻の母が香港人なんです。その縁で」と、香港の棚も1本。ガイドばかりか、歴史や文化を掘った単行本や現地の雑誌がたっぷり並んでいるのも壮観だ。
ありそうでなかった選書の妙は、全体の約半分を占める古本でも踏襲されているようだ。私など古本棚から、「語りかける山」「ぼくは猟師になった」「酒菜 居酒屋の料理476」などを手に取りまくりである。
「京都の本屋は左京区に多いんですが、京都中に、ウチみたいに本屋が生まれていけばいいのになーと思っています」
京都に行くたびに、足を延ばしたい本屋さんが1軒増えた。
◆京都市上京区前之町443 2階/京都市バス・堀川寺ノ内停留所・今出川大宮停留所から徒歩5分/正午~午後7時、月・火曜休み(祝日なら営業)


















