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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

イラン攻撃直後にタイムズスクエアで反戦デモ 望まない戦争を止められない無力感と怒り

公開日: 更新日:

 デモではこんな言葉も飛び交った。

「帝国主義アメリカは世界中で戦争を始め、支配を確立しようとしている」

「イスラエルの中東支配を助けようとしている」

 こうした主張の背後には、ある共通の感覚がある。

「今アメリカでは非常にパワフルな男たちの集団が、私たちの意見をまったく聞かずに、多くの決定を下しています」

 40代のダナさんは、少数の男性エリートが権力を握り、議会も野党も機能せず、重要な政策が市民の手がまったく届かない場所で決まることへの、怒りと無力感を訴えた。

 この矛先は戦争に限らない。彼は、富裕層や政治家の辞任や逮捕が続くジェフリー・エプスタイン事件で、被害者だけが置き去りにされている構図を指摘。男性エリートが互いを守り、説明責任を果たさないという意味で全く同じだと言う。一部では、この爆撃がエプスタイン事件の報道をかき消すためではないかという見方まで出ている。

 反対多数でも軍事行動は実行された。その姿勢は、世論など歯止めにならないと言わんばかりだ。

「止められない」という感覚が常態化すれば、反対は声になる前にしぼんでいく。このデモは、その無力感にあらがおうとする戦いでもあった。

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