多くのナゾが残り「動機」も不明なのに…京都の安達結希くん事件の報道はなぜパッと消えたのか

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「いまだに夫が犯人だと信じられないんです。絶対に一人じゃやってない。共犯者がいるとしか思えません。彼が、自分ひとりで罪を被ろうとしているように思うんです」

 事件当初から、警察は安達の行動確認をしていたはずだ。それなのになぜ、安達はバッグや靴、最後には遺体まで投げ捨てることができたのか。

 つまりは、いくつもの大きなナゾが残る。事件は終わっていない。

 だが、テレビも新聞も、この事件の報道が極めて少なくなってしまったのはなぜだろう。一説には“現代の知の巨人”といわれる池上彰がこう言ったことが、自粛をさせる引き金になったといわれている。彼が出たワイドショーで事件について聞かれ、おおむねこう言ったというのである。

「ただ、見ている側からするとですね、もういいんじゃないですか、この話。容疑者が捕まって、容疑者が事件について認めているんですから。もうこれ以上、扱わない方がいいんじゃないかなと、すいません、私は思いましたけどね」

 おいおい、動機さえわかっていないのだ。一部の識者やSNSの無責任な批判に怯え、メディアが追加取材をやめ、報道を控えているのだとすれば、“自殺”行為である。

 もしテレビ・新聞がジャーナリズムなら、この事件の全容を自分の足と目と耳で取材して、視聴者や読者に知らせるのが「使命」ではないのか。 (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

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