多くのナゾが残り「動機」も不明なのに…京都の安達結希くん事件の報道はなぜパッと消えたのか

公開日: 更新日:

「いまだに夫が犯人だと信じられないんです。絶対に一人じゃやってない。共犯者がいるとしか思えません。彼が、自分ひとりで罪を被ろうとしているように思うんです」

 事件当初から、警察は安達の行動確認をしていたはずだ。それなのになぜ、安達はバッグや靴、最後には遺体まで投げ捨てることができたのか。

 つまりは、いくつもの大きなナゾが残る。事件は終わっていない。

 だが、テレビも新聞も、この事件の報道が極めて少なくなってしまったのはなぜだろう。一説には“現代の知の巨人”といわれる池上彰がこう言ったことが、自粛をさせる引き金になったといわれている。彼が出たワイドショーで事件について聞かれ、おおむねこう言ったというのである。

「ただ、見ている側からするとですね、もういいんじゃないですか、この話。容疑者が捕まって、容疑者が事件について認めているんですから。もうこれ以上、扱わない方がいいんじゃないかなと、すいません、私は思いましたけどね」

 おいおい、動機さえわかっていないのだ。一部の識者やSNSの無責任な批判に怯え、メディアが追加取材をやめ、報道を控えているのだとすれば、“自殺”行為である。

 もしテレビ・新聞がジャーナリズムなら、この事件の全容を自分の足と目と耳で取材して、視聴者や読者に知らせるのが「使命」ではないのか。 (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 2

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  3. 3

    白石聖は「豊臣兄弟!」代役から7月連ドラヒロインに大抜擢 “ラッキーガール”にかかる期待とリスク

  4. 4

    和久田麻由子「news LOG」がワイドショー化にシフト…番組コンセプト“置き去り”構成ガラリの是非

  5. 5

    芥川賞作家も貧困を訴える厳しい現実…吉本ばななの赤裸々エッセーが波紋、柳美里も「時々、家の電気が止められる…」の衝撃

  1. 6

    皇室典範改正のタイミングで…愛子さまに「海外留学」説が浮上

  2. 7

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  3. 8

    森保ジャパン21日のチュニジア戦は「勝利が絶対条件」 初戦圧勝のスウェーデンが決勝T進出の脅威に

  4. 9

    任侠界も騒然…当局も確認に走った超大物極道トップの死亡説

  5. 10

    ブルージェイズ岡本和真がファンから支持されるワケ 日本&カナダの“組織票”で球宴スタメンなるか