高市首相「肝いり」でも立法事実やはり乏しく…自民党PTで配られた「国旗損壊」のトホホ事例集
■国会図書館も高市首相の「寄稿文」を参考に
問題の資料は国立国会図書館が作成。①主要紙のデータベースを「国旗 逮捕」「日の丸 逮捕」等で検索して見つかった逮捕事例②国旗損壊等の行為として論評記事等で言及されていた事例──を挙げた。
①は1987年、沖縄国体の会場で男が掲揚された日の丸を引き下ろして火をつけた事件など、たった4件。
96年に男が花見会場近くに掲揚された日の丸を焼き、「寒かったので暖を取った」例も含まれる。
沖縄国体の事件は「国旗・国歌法」の制定前。動機の根底に大戦末期の地上戦、米軍統治、本土復帰後も残った米軍基地など苦難の歴史から、県民に強い抵抗感がある中、「日の丸強制」への抗議があったことで知られる。4件とも器物損壊罪などを適用し、既存法で対処可能なことを裏付ける。
②も4件のみ。うち1件は昨年の参院選で参政党の街頭演説に抗議する人が日の丸に「×」を付けて掲げた最近の事例で、驚くのは残り3件だ。いずれも月刊誌「WiLL」2012年2月号で、高市首相が「日の丸損壊を許さない!」と題した寄稿文に列挙したもの。あまりにも事例が乏しい中、制定に意欲を燃やす高市首相の過去の論評を参考にしたとしか思えない。国会図書館職員の苦労がうかがえる。


















