4代目山口組組長襲撃犯が逮捕…一和会会長に「見捨てられた」若頭が残した手紙

公開日: 更新日:

 よくもこれだけ長い間、敵や警察に見つからなかったものだ。

 長崎県警は2日、諫早市の無職、後藤こと宮本栄治容疑者(75)を名誉毀損の疑いで逮捕した。

 1985年1月、山口組の竹中正久4代目組長ら幹部3人が大阪府吹田市のマンションで、対立で分裂した一和会のヒットマンによって殺害された。後藤容疑者は当時、一和会「2代目山広組」の若頭で、竹中組長の殺害を指示したとして指名手配されていた。事件はすでに時効が成立している。

 今回の逮捕容疑は今年2月、長崎県松浦市の飲食店で、当時30代だった松浦市議を「正月明けから連日連夜はしゃいでいる」と中傷する文書を店を通じて複数枚、客に配布したというもの。市議は事件後に死亡し、関係者が告訴していた。

「中傷文書は本人が作ったのか、共犯者がいるのか、市議は変死なのか。死因については発表していない」(捜査関係者)

 今からちょうど40年前、山口組の分裂は大きな社会事件だった。4代目竹中組長が殺害される1年前の84年6月、跡目争いに敗れた山広組の山本広組長は竹中組長の襲名に猛反発。組を割り、一和会を結成した。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波