大阪・関西万博の工事費を水増し請求 立場を悪用した竹中工務店・現場責任者の不正手口
■下請け業者とは15年以上の付き合い
「仮設事務所は大屋根リング工事の作業員らが使用するもので、業者を選定できる立場だった河井が地元の土建屋に指示して部材や工賃の単価を水増し請求させ、架空の作業費を計上。河井と土建屋は15年以上の付き合いがあり他にも大屋根リング内のトイレなど複数の工事を請け負っていた。土建屋はこれまでも大半の仕事を竹中工務店から受注するなど、主要な取引先だった。水増し改修工事のほとんどは、河井から依頼を受けた土建屋が別の施工業者に発注していた」(捜査事情通)
河井容疑者が自宅などの改修工事に取り掛かったのは、大屋根リング工事の現場責任者になった直後の23年6月。改修工事の総額は6000万円以上になるとみられている。
「人工島の夢洲は建物や木といった直射日光を遮るものがなく、高温多湿な現場での作業は過酷で労働環境の整備は急務だった。河井は何もなかった事務所にコンビニを誘致し、エアコンを完備した広いトイレを設置。作業員向けに無料でマッサージを受けられる施設を作るなど、労働意欲を向上させ、作業の効率化を図った。さらに水分補給した回数を数値で示して作業員と共有するなど、組織的にさまざまな対策に取り組んでいることをアピールしていた。『作業員が安心、集中して仕事をできる環境を整えるのが私たちの役目』と言っていたのが印象的でした」(工事関係者)
自身の裁量権をフル活用して工事費を上乗せし、私的流用を繰り返していた。


















