ザッケローニもろとも賞味期限切れ 協会トップと強化責任者のノーテンキ

公開日: 更新日:

 サッカー日本代表の欧州遠征に帯同していた日本サッカー協会幹部連の“ノーテンキ”コメントが物議を醸している。

 日本代表に関して「めちゃくちゃ悪いわけではない」と話したのはサッカー協会の大仁邦弥会長。続けて「悪いところが分かれば対処しようもあるが、何となくうまくいっていないのが最大の問題」と言った。

 ところが、ザッケローニ監督を招聘(しょうへい)した張本人の原博実・強化担当技術委員長は「良くなかった」と真逆コメント。さらに「今は一喜一憂する時期ではない。1、2試合で考えを変えるつもりはない」とW杯本大会までザッケローニ監督に任せることを強調した。

「サッカー界のトップと強化担当の責任者の意見が食い違うのは見苦しい」と話すのはサッカーライター・平野史氏だ。

「試合の評価や選手の巧拙は見る人によって意見が分かれても、それはサッカーファンなら許せるが、サッカー協会の幹部が悪くない、良くないと異なる意見を発信するのはいかがなものか。原委員長が『考えを変えるつもりはない』とコメントしましたが、現時点での協会の総意は『ザック続投』なのでしょう。そうならば、会長も強化委員長も『ザックを全力でサポートする』と口を合わせて発信すべき。会長と委員長の間に意思の疎通は図れているのか、疑問に思わざるを得ません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?