「GS東京大会8人欠場」はニッポン柔道“真っ当さ”の裏付け

公開日: 更新日:

「海外の有力選手も出場するだけに欠場するのは残念」

 柔道日本代表の井上康生男子監督がこう嘆いた。

 グランドスラム(GS)東京大会(29日~、東京体育館)開幕を前に日本代表の男女監督が27日会見。今大会にエントリーしていた松本薫(26=女子57キロ級金メダル)らロンドン五輪メダリスト3人が直前になって故障を理由に辞退。男女合わせて8人の選手が出場を見送るのは国際大会では異例の事態だ。

 GSは日本で行われる唯一の国際大会。海外から五輪、世界選手権のメダリストが参戦するだけに、女子の南條充寿監督は「故障者の欠場は仕方がないので、若手には次へのステップにして欲しい」と次世代の飛躍を期待している。

■かつて故障者にも出場を強制

 五輪の代表選考に関しては、これまでのような強化委員会が私情を挟む余地はなくなった。来年からはリオ五輪出場のためのポイント獲得シリーズ(世界選手権、GSなど)が始まる。今大会は来年の国際大会に派遣するための参考材料になる。欠場した選手は当然、来年の国際試合への出場は制限され、リオ五輪の出場が遠のく。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」