松井に遠慮も年俸6億円…巨人・阿部 チームでは“ゴジラ超え”

公開日: 更新日:

■ベンチで「ここはバントでしょ!」

 阿部はその正反対。今季、阪神と激しい首位争いをしていた前半戦の終盤、ベンチ内でこんなことがあったという。某選手がこう言う。

「無死一塁で下位打線だったけど、監督が犠打じゃなくて打てのサインを出したんです。結果は強攻して失敗。すると阿部さんが、『ここはバントでしょ!』って怒鳴ったんです。面と向かって言ったわけじゃないけど、みんな『監督に聞こえちゃいますよ~』ってヒヤヒヤ。でも、それだけ真剣というか熱くなるから、選手も監督も主将として全幅の信頼を置いているんだと思います」

 若手選手などの面倒見が良く、コミュニケーションは助っ人外国人にまで及ぶ。「オレが打たなきゃ負ける」と勝敗を背負う発言もする。だからナインは指揮官より主将を見る。日本シリーズのマウンド上で沢村の頭をポカンとやった時、「成績がいいからって増長しているのではないか」と批判もされたが、よくも悪くも松井はそこまでの存在ではなかった。原監督もそんな阿部に一目置かざるを得ない状況なのだ。

 年俸は「まだ早い」と1000万円ほど松井に遠慮したものの、存在感では阿部はとっくにゴジラを超えているという声はチーム内外に多い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」