元代表・松井大輔 「勝ちと負けは天国と地獄。結果残して」

公開日: 更新日:

 すべては「この男の左足」から始まった。10年W杯南ア大会。岡田武史監督率いる日本代表の初戦の相手はアフリカの雄カメルーン。前半39分だった。右サイドのFW松井大輔が鋭い切り返しでDFを幻惑。左足で相手ゴール・ファーサイドで待ち構える1トップの足元にクロスを放り込んだ。MF登録の本田圭佑が黄金の左足で先制弾! 「自国開催W杯以外で初の勝利」を手繰り寄せた日本代表は波に乗り、16強国の称号を手にした。立役者・松井大輔にW杯で勝つためには何が必要か? どんなメンタルで一大決戦に臨めばいいのか? ズバリ聞いた。

――南アW杯前のテストマッチで負けが込み、岡田監督は本大会の直前に「専守防衛」「MF阿部勇樹をアンカーに置く」「攻撃は本田と左の大久保嘉人、右の松井の3人が主に担当する」に大きくシフトしました。

「守りが堅いと失点はしない。当然、負けることはない。日本サッカーには《攻撃的に戦うことが尊い》という美学があるような気がしますが、何よりも《負けないこと》が要求されるW杯本大会では、まず守りをしっかりとした上で効果的な攻撃を仕掛けていくことが大事だと思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に