「速い球」投げるには「股」を鍛えろ

公開日: 更新日:

 速い球を投げる、強い打球を打つことに共通するのは「内側の力」が大事だということ。私は特に「股関節」を重視している。投げる時、打つ時に、いかに股を締められるか。昨季本塁打記録を更新したバレンティン(ヤクルト)は“急所”の部分を絞り込んで一気に回転している。この股関節運動は、速い球を投げる投球動作と同じだ。

 股関節を鍛えるには股割り、四股、両足を開脚して体を前に倒すといった昔ながらの運動、ハードルをまたぐのも効果的。最近は横高でも数多く取り入れている。

 速く投げたければとにかく走る。ウチはアップの代わりに400、200、100メートルダッシュを5本ずつ。投手は数種類のアメリカンノックで右へ左へ走らせる。なぜ投手は走るのか。心肺機能を強くすることが目的だ。心肺はスタミナに直結している。そして、下半身が安定すれば球に力が伝わりやすいから球速もアップする。投手はこれを理解して走って欲しい。

 成瀬善久ロッテ)は高校時代、テークバックを小さくして球の出どころを見えにくくする投球フォームの研究を重ねた。ボールを持った手を頭の後ろでギリギリまで隠すイメージ。これができれば、130キロ台でも体感速度が5キロは増す。

 肩甲骨、背筋、股関節……と大事な部位はあるものの、速ければいいってものではない。フォーム等で速く見せる工夫も必要だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!