「被災地復興」振りかざして突き進む 東京五輪のおぞましさ

公開日: 更新日:

■第2トレセン計画

 人やモノだけじゃない。11年から15年度の5年間で復興事業に使うとされる25兆円だってどうなるかわからない。

 東京五輪を実現させたい連中は、被災地復興を大義名分に招致に成功。いまや東北復興はほとんど無視で、国は東京五輪へ向けてまっしぐらだ。

 例えば、日本オリンピック委員会(JOC)は、五輪メダルの獲得数を増やすために「第2ナショナルトレーニングセンター(NTC)」が欲しい。現在のNTCに隣接する東京都北区の都庁舎跡地に建設する方針を固めた。

 日本レスリング協会会長でNTCセンター長の福田富昭氏を直撃すると、こんな答えが返ってきた。

「夏季五輪の競技種目は28。既存のNTCで対応できるのは14競技。残りの14競技のうち、カヌーなどの水上競技を除くものを強化できる施設が欲しい。今のNTCのすぐ近くに建設したいのですが、あてにしていた都庁舎跡地は土壌が汚染されている。汚染除去は19年までかかるという。それでは東京五輪に間に合わない。土地を借りるにしても国に購入してもらうにしても、建設する土地が定まらない状態です。あと6年しかないのですが…」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 4

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  5. 5

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  1. 6

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  2. 7

    「続・続・続」待望の声続々!小泉今日子&中井貴一「最後から二番目の恋」長寿ドラマ化の可能性

  3. 8

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  4. 9

    旧ジャニーズ「STARTO社」福田淳社長6月退任劇の内幕と藤島ジュリー景子氏復権で「お役御免」情報

  5. 10

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇