実戦ごとに課題浮き彫り マー君支えるベテラン黒田の金言

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 黒田はビデオで見た印象からフォークを多投する傾向があると判断したのだろう。決め球として有効とはいえ、フォークを多投し過ぎるのは逆効果と伝えたのだという。

 さらに自身の経験を踏まえて「投球の幅を広げるために、日本で投げていた以上に内角を使うべきだ。もっと内角を攻めれば、(少ない球数で)楽な投球ができるはずだ」とアドバイスしたという。

 親しい関係者には「田中に役立つかどうかは分からないが、自分がヤンキースにいる間は全ての経験を伝えたい」とも話している。
 ベテラン右腕の金言を生かせるかどうかは今後の田中次第だ。

■次回はマイナー相手

 この日は敵地ブラデントンでのオープン戦には帯同せず、キャンプ地タンパで居残り調整。次回登板は22日のツインズ戦が濃厚だが、ジラルディ監督は田中の起用について「まだ、決まっていない」と明言を避けた。

 指揮官は手の内を隠すため田中を同一リーグ相手に登板させない方針だ。次回はマイナーリーガー相手に実戦形式のマウンドに上がるとみられる。

 なお、パイレーツ戦は雨のため中止となり、登板予定だった黒田は室内のブルペンで75球を投げた。

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