開幕初スタメン濃厚も 巨人・橋本到が抱える「課題」
■強肩は武器のはずが…
もうひとつ、遠投120メートルの強肩が逆に足を引っ張った。外野からバックホームする際、内野の中継に返さず、高い軌道でダイレクト送球するクセが直らなかった。これだと、打者走者に二塁へ進まれるなど、余計な進塁を許す。前出の選手は、「最初は自慢の肩をアピールするためにノーバウンドで投げているのかと思った。だけど、コーチに何度怒られても同じことをやる。カットマンまで低く速い球を投げるのが苦手なんです。そういう細かいところが、一軍になかなか定着できなかった要因でしょう」という。
同期でドライチの大田泰示(23)が、自分より結果を出していないにもかかわらずチャンスをもらうのを唇を噛みながら見ていた。やっと巡ってきたチャンスに「まだ左投手を打てていない。これからはエース級が出てくる。油断はできない」と話した。潜在能力はピカイチ。一番の敵は、慣れてきた頃の「過信」になりそうだ。