ダル 唯一メジャー無失点の裏に「5キロ減」と「下半身強化」

公開日: 更新日:

 レッドソックス時代の松坂(現メッツ)が一時、激太りしたが、これは不摂生ではなく、シーズンを通じてスタミナを維持するため、あえて増量したのだという。ダルも日本のプロ野球最後のシーズンから、トレーニングと食事によって体をひと回り大きくしてシーズンに臨むようになった。

 体重増によってスタミナがつき、球威はアップした。だが、反動もあった。体のバランスに影響が生じ、以前ほど球のキレがなくなり、故障をしやすくなった。これは松坂も同じだ。

 しかし、体形がスリムになって体のバランスは改善された。以前のようなキレが戻り、制球にもいい影響を及ぼすようになった。

■ストライク率73%

 ワシントン監督は「昨年よりキレが増し、速球の制球もよくなった」と話している。
 制球に関していえば、初戦が7回1四球、2戦目が8回1四球。ストライクを取るのに汲々としていた昨年までとはまるで別人だ。

 初戦で投げた89球のうち、なんと65球がストライク。ストライク率は実に73%。昨季、ストライク率がメジャートップだったクリフ・リー(フィリーズ)の70.8%を上回る数字だ。昨季のダルのストライク率が62.5%だったから、いかに制球がよくなったかが分かる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議