同点で大谷チェンジ 日ハム栗山監督の非情采配は辛抱不足

公開日: 更新日:

 マウンドにいたのは斎藤佑樹でも、駆け出しのルーキーでもない。交流戦の開幕投手で、いまや首脳陣のほとんどが「エース」として認める大谷翔平(19)。栗山監督はそれでも迷わずにベンチを出て、球審に交代を告げた。5回3分の0を5安打5失点、球数はたったの79球だった。

 20日の中日戦。先発の大谷は五回まで2安打無失点。しかし4点リードの六回、2個の四球と安打で無死満塁とされると、続く森野に走者一掃の3点二塁打を浴びて1点差。ルナにも同点適時打を打たれると、この回1死も取れないまま降板した。

 首脳陣はそれでも今後、大谷をエースとして起用していく方針。上沢、メンドーサ、浦野(もしくは武田勝)を加えた4人は、交流戦で日程に余裕ができようがローテから外さないそうだ。

■試合前は大谷の活躍に涙していたのに…

 大谷が信頼を勝ち取ったのは、試合前まで4勝1敗、防御率2.63の成績はもちろん、打たれながらでも試合をつくる「粘り強さ」が評価されたからだという。「連打を浴びても、四球を連発しても不思議とゲームを壊さない。性格なのか能力なのかは分からないが、150キロ超の速球よりこの粘りを首脳陣は買っている」(某OB)という。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー