今季初勝利に安堵…内海が寸止めした巨人“負のスパイラル”

公開日: 更新日:

 10度目の正直だった。巨人内海哲也(32)が29日の楽天戦で、7回4安打無失点の好投。開幕から10試合目の先発でやっと初勝利(5敗)を挙げた。「気持ちよかった。忘れてましたね」と笑顔を見せた本人以上に喜んだ選手がチームに2人いる。片岡(31)と長野(29)だ。

 オフにFAで巨人に移籍した片岡は、「極度の人見知り」(本人)。プロ10年目、4年連続盗塁王のキャリアがありながら、新天地でのキャンプでなかなかチームに馴染めず小さくなっていた。そこへ手を差し伸べたのが、社会人・東京ガス時代に同期だった内海。ナインとのパイプ役を買って出てくれ、「(内海)テツの時は特に打ってやりたいから力が入る」というのが片岡の口癖になっていた。球団関係者が言う。

「もうひとりの長野も他球団の指名を2度も断り、社会人を経由してドラフト1位で入団した経緯を気にしていた新人時代、真っ先に『(他球団を断ったのは)オレもそうやから。気にすることなんかあらへん』と、内海によく食事に連れていってもらったことを5年目の今でも恩義に感じているんです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動