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本田圭佑「虚像と実像」(1) 小4で中学サッカー部に“飛び入り”

 独りぼっちになるのが怖かった。

 小学2年の時に両親が離婚。本田は3つ上の兄・弘幸と共に、父方の祖父母(満=故人、晶子)に養われることになった。

 父親の司は、いろいろな事業に手を出しては失敗を繰り返し、そもそも子供にかまうタイプではなかった。祖父母も孫を養うために朝から晩まで働き通し。

 小学校から帰ると、木造2階建ての自宅は薄暗く、人の気配もない。わびしさだけが漂っていた。母親っ子だった本田。耐え難い心の隙間を埋めるには、来る日も来る日も弘幸とサッカーボールを蹴るしかなかった。

 そんな本田に「窮地」が訪れる。弘幸の中学進学だった。一緒にボールを追っかけていた「相手」がいなくなってしまう。小学2年から、地元の摂津FCというクラブチームに所属していたが、練習日は土、日の午前中だけ。平日は孤独な時間を過ごすことになる。

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