1回KOで二軍落ち…FA権を棒に振るロッテ成瀬の「一発病」

公開日: 更新日:

「こういうゲーム展開にしてしまい、チーム、リリーフ陣、ファンに申し訳ないです。今はそれ以上は……すいません」

 広報を通じ、こうコメントを残して球場を後にした。ロッテ成瀬(28)が8日の巨人戦で村田に3ランを浴びるなど、いきなり4失点。自己最短となる1回KOで二軍落ちが決まった。

 成瀬は今年5月に国内FA権を取得。プロ11年目で通算85勝を挙げるこの左腕エースを獲得しようと、複数球団が水面下で調査を行っているといわれる。中でも、この日の登板前まで6連勝とカモにしていた巨人を筆頭にDeNA、ヤクルトの編成担当が熱心だともっぱらだが、そんな彼らの評価を悩ませているのが成瀬の「一発病」だ。

 左翼席中段にぶち込まれた村田の一発は、パのワーストとなる今季10被弾目。昨季も13本の本塁打を許している成瀬は、10年から3年連続でリーグの被本塁打王になっている。東京ドーム、横浜スタジアム、神宮はいずれも狭く、12球団で最も本塁打が出やすい球場といわれるだけに、ここを本拠地とする3球団の中には「高い金を出す価値があるのか」と成瀬の獲得に懐疑的な意見を持つ関係者が少なくないのだ。

「エースという称号は当てはまらない。自覚を持ってほしい」

 とは、試合後の伊東監督の怒りのコメント。このままなら、今のボスはもちろん、獲得に興味を示す他球団のボスにも見捨てられてしまう。

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