折り返し前から“カンフル剤” 日ハム「新人事」は吉と出るか

公開日: 更新日:

 巻き返しの「二の矢」となるのか。

 29日に栗山監督の来季続投を発表した日本ハム。30日には大塚外野守備走塁コーチと紺田二軍同コーチが入れ替えと、立て続けにコーチの配置転換まで行った。

 理由は走塁面でのミスが目立ってきたからだという。大塚コーチは評論家時代と変わらず、ひょうきんな人物。選手を厳しく抑え付けるといったことがなく、練習中もジョークを飛ばすなど、若干チーム内の雰囲気が緩んでいたことは確かだ。紺田コーチは33歳と指導者としては若いが、二軍では守備走塁面で的確なアドバイスをすることも多い。本人も選手と年齢が近いがゆえに、なれ合いにならないよう距離を置いている節もある。一軍選手を引き締めるという点で、今回の抜擢となったようだ。

 栗山監督が契約最終年とあって、日ハムはチームの空中分解を恐れていた。選手も「次は誰か」となれば浮足立ちかねないし、スポーツ紙などで後任監督が取り沙汰されれば、なおさらだ。足元が定まらなければ野球に集中できず、プレーにもミスが出やすくなる。日ハムはそれが走塁だった。

 だからこそ、異例ともいえる前半戦中に指揮官の続投発表とコーチ入れ替えを行ったようだ。
 とはいえ、まだシーズン残り試合は70試合以上。この時期からムチを入れて大丈夫か、心配になるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー