「逸ノ城は横綱に」「日本人は弱い」朝青龍に反論できぬ相撲界

公開日: 更新日:

 2大関を料理した新入幕の逸ノ城(21)、26日はたったの0・9秒で横綱鶴竜を地に這わせた。

 立ち合いで一度つっかけたものの、2度目は左に変化し、はたき込み。両手をついた鶴竜は一瞬「信じられない」という顔をし、その後はムッとした表情で花道を引き揚げた。

 それにしても驚くべきは逸ノ城の「心技体」だ。相手は最高位の横綱にして、モンゴルの大先輩。今場所前は出稽古で胸を借りていた。そんな相手との初顔合わせで、あくまで勝ちにこだわる立ち合い変化。並の精神力ではとても出来ない。

 192センチ、199キロの巨体にもかかわらず、機敏に動けるのも特徴。技も豊富で機転も利く。NHKのインタビューで、逸ノ城は「(立ち合い変化は)最初から決めていた」と話した。担当記者は「その発言で気になったのが、つっかけです」とこう言う。

「逸ノ城のつっかけは、呼吸が合わなかったという感じではありませんでしたからね。最初から立ち合い変化を狙っていたとなると、むしろわざとではないか、とすら思える。つっかけは何度もやると見苦しい。そのため、一度やった力士は相手に合わせて素直にぶつかりにいくことが多い。おそらく、鶴竜もあのつっかけで立ち合い変化はないと思ったのではないか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」