菅野が腰違和感で緊急降板、登録抹消も…巨人はCSに暗雲

公開日: 更新日:

 体調不良がささやかれていた。本来は前日の1日に先発するはずが、1日延ばして中7日の登板だった。原監督は9月30日の練習で前日に会食したことを明かし、「智之(菅野)はワインを結構飲んでいた」と話していた。「体調が悪かったら、そんなに飲まないだろう」などと報道陣はこの数日、菅野の状態に振り回されていた。

 巨人との最終戦で2位がかかる広島は、相性が悪い菅野を警戒していた。菅野がリリーフで出てくる展開になれば、阪神の2位が現実味を帯びてくるところだった。これで広島は余計な心配をせず、試合に集中できることになりそうだ。

 個人のタイトルより、CSに間に合うのか。その先には日本シリ-ズも控えている。12勝でチームの勝ち頭だけに、両シリーズの「開幕投手」は確実。もし間に合わなければ一大事だ。橋上打撃コーチは短期決戦の難しさについて、こう話していたからだ。

「やっぱり投手ですよ。特に先発が大事。どんなに強力打線でも、打撃は水もの。特に短期決戦はそういうものなんです。うちはCSの初戦まで期間が空く。試合勘が鈍るから、最初のうち、打者はどうしても差し込まれたりしますから」

 キーマンになるはずの菅野。まさかの緊急降板で、巨人の日本一奪回に暗雲が立ち込めてきた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 8

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  4. 9

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  5. 10

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方